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カボチャ畑でつかまへて

The Catcher in the Pumpkin
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Calpheon

332

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小録

Balenos Mountains

331

Serendia

Long journey

330

旅録

Crime does not pay.

良い仕事してますねえ…。

320

家具などは基本的に盜んだものを使用して暮らして居る私ですが、
その家具の製作と定期販賣を主にしているらしい面白い組合の存在を知つたので物見に行つて參りました。

滅多に見る事が無くて驚いたのですが、メディア産やバレンシア産の家具は模様の凝り樣が素敵ですね…。
こちらの家具見本の展示場へは組合の方々がハイデルの取引所で家具販売の看板を掲げており、
お願いすれば売り子の一人の方が何分か置きに展示場を案内してくださる仕組みでした。

321

何か盜んで物が欠けたりしたら直ぐにバレてしまいさうな完璧な調和具合…。

製作家具だけでなく、家具商人から購入できる小物も絶妙な置かれ方をして居て、
本当にモデルハウスの樣な…いや、モデルハウスよりも素晴らしい素敵な展示場でしたよ…。

321

家具に限らず、爆彈、毒液、足首トラップ…生産出來るものは沢山あるにも関わらず、
販売して利益が出る物は限られて居る所爲でせうか、
本來のギルドらしい商工組合などは今まで見かける事はありませんでした…。

なので斯うして何かに特化して活動されてゐる組合の方々活躍して、
新しい風を吹き込んで頂けたらきつと面白いと思ふので、末永く活躍して頂きたいです。

架空の世界だからこそ、利益に拘らず面白可笑しい暮らしが出來るのですからね…。

Balenos

335

旅録

She that will steal an egg will steal an ox.

四月と謂へばお花見の時期で御座いますが、
フローリン村ではフランドール樣へ感謝の気持ちを捧げる時期なのださうでございます。
恐らく降誕会、灌仏会の樣なものなのでせう。

このお釈迦様降臨の催しに使う鵞鳥の卵が、
先日現れた邪惡な闇の精霊の所爲であちこちに散らばつてしまつたと聞いては一冒険者として…
いや、一人の人間として抛つて置く訳には行きません。

誰よりも早く見附け出し二度と邪惡な者の手に掛からぬ様、私の胃袋に隠しておく必要があります。

312

卵自体は大きい上に派手に色が塗られて居たので、苦も無く見附ける事が出來ました。
本当に鵞鳥の卵なのか疑はしい大きさで、食べやうとして割つた途端、
中から虹色の光と共に仏陀が降臨しても不思議ではありません。

その場合、私は仏陀の母という事になるのでせうか。處女懐胎はつまりかう云ふ事だつたのでせうか。
この出会いは原罪の穢れ無き私の宿命だつたのかもしれません。
しかし我が子が餓えた黒狼の前にその身を投げ出す姿など見たくはありませんよ…。

311

いや、冷静に考えればこの卵は…御仏が救済せんとして、
お腹を空かせた私やペット達の前に姿を変えて顕れたものでは無いでせうか?
さうでなければこの樣な不自然な卵が存在する筈が御座ひません。

日々を清く眞面目に生きてゐる私を、神樣仏様はちやんと見てゐて下さつたのですね。

319

卵だけでは何か物足りなく思ひながら歸路に着くと、これも神の恩寵でせうか、
いつも羊を盜みに行く牧場に見張り番の姿が無かつたので、仔羊も一匹手に入れる事が出来ました。
神の化身した卵と迷える子羊の邂逅、何と素晴らしい料理でせう。
早速クックパッドに掲載したいと思います。名附けて、迷える子羊と神のおぼし飯!
私もクックゴッドと呼ばれる日も近いですね。

旅録

ははーん…。

308

若しかしてとは思ひましたが、此處は竜宮ではありませんね。

あんなトロールを殺しさうな物騒な角の山羊が竜宮城に居る筈がありませんもの…。
第一村人發見かと手を振つて損しました、早く何処かへ流れて行けば良いのに…。

309

海底でエヴァンゲリオンの卵みたいな巨大磯巾著や、
ヤドムシの親玉みたいな巻貝等、神の悪戯の様な外見の海産物を沢山見かけたので、
そろそろ此の邊りが竜宮城ではと思ったのに非常にがつかりですよ…。

巨大な鯉幟まで海底で搖らめいて居たので、てつきり「この先が竜宮城ですよ!」の目印だと思つたのに…。

310

眞珠の採取に夢中になつて居ると時折、巨大な海の魔物と間違えて驚いてしまふので、凧は陸に上げておきました。
それにしても、何うしてあんなに、チョコワみたいな物が凧の周りに附いて居るのかと不思議でなりません…。

Magoria

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旅録

あれから2年…。

ぼくたちはなにかをしんじてこれたかな…

295

夜空の向かうには組合長が待つてゐると信じて、大海原を越え、我々は再び集合致しました。
嗚呼、あの眩い光は…!まさか…!

289

組合の方が大砲を撃ち込んで確認すると、聞き慣れた懐かしい悲鳴が上がりました。

よく撮れていたので、組合長のツイッターに載せられていた映像を無斷で拜借して參りましたが、
再開の喜びと2年前の観艦式のお祝いを兼ねた祝砲が派手に火を噴いておりますね。

喜びの余り、仰角計算を間違えてしまつたのでせう…
しかし、この爆發の大きさがそのまま、無事に再會出來た我々の喜びの大きさであります。

296

眞上から見ると、逃げ場なく囲まれて居るのがよくが分かります。
2年間の厳しい修行の成果でせうか。見事な操舵技術です。

しかし組合長も負けておりませんでした。
出港即座礁した2年前とは別人の様な技術で退路を開くと、暁の大海へ全速前進、
マッドワックス、怒りのデス航路の幕開けです。

297

私も良いところを見せやうと砲弾の飛交ふ中、決死の覺悟で帆から飛び移りましたが、そこから先の記憶がありません…。
気が付けば海に一人、浮かんでおりました…。

このままでは通り掛かった船に、余りの愛らしさから人魚に間違へられ、網で捕はれた挙句に見世物小屋へ賣られたり、
不老不死になりたい僧侶に肉を食べられたりしてしまふかもしれません…。
そんな目に逢ふくらいであれば、助けた亀に竜宮城まで案内されて、次代の乙姫になつた方がましです。

尤もこんな大海の眞ん中では苛める子供も居なければ、助ける龜も居ないのですけれど…
しかしサメスーツのお蔭で潜水はお手の物なので、自力で海底の竜宮城を探す事は出來るかもしれません。

298

幸ひ武器や防具も流されては居ないので、助けた龜の手引きが無くとも、入城する事は難かしくは無いでせう。

浦島太郎の名で親しまれた竜宮城の伝説はもう終わりです。
これからは私の名と共に末永く、こう語られる事でせう。

進撃の魚人と。

旅録

霧島、難破したってよ。

293

何故、この樣な事態に陷つて居るのか…。
相棒のウィルソンと一緒に記憶を辿ってみることにしませう…。

288

あれは確かエイプリルフールの夜でした…。

私の所属する組合の長が遂にエフェリア帆船を完成させたので、大勢を招待しての盛大な観艦式が豫定されており、
私も騒ぎに紛れてこつそりと船の部品を盜む爲に參列致しました。
エフェリア帆船の完成にはたくさんの資材が必要な爲、普段からのこの樣な地道な努力が欠かせません。

290

開始時刻の10分前にはたくさんの人だかり、馬だかりが形成され、
流石組合を率ゐる長は人望があるなあと感心しておりましたが、
集團で楽器を演奏して騷音をたてる、大勢で麦酒を飲みその場で酩酊する等、宴会ならではの迷惑行為が行はれ、
真面目な私は何うして良いか分からず、只々酔い潰れた人の財布を盜む事しか出來ませんでした…。

嗚呼、あの時、私にもつと力があれば、船の板を剥がして持ち歸れたのに、悔やんでも悔やみきれません…。

294

地上で騷いだ後は皆でラット港へと向かふ豫定になつており、
大勢の方々に見送られながら威風堂々と新しい船に乗り込んだものの、
酩酊した組合長の御業により乘船から5秒で船が座礁。

にっちもさっちもたっちも行かなくなつた船を回収する為に、組合長は一度ベリア村へと戻り、そこから再び出港、
我々は他の船で一足先に港を出て、2年後にシャボンディ諸島で再開する約束をした後、涙の別れを遂げました。

292

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